新・おんづか功活動報告
令和3年度決算が審議されています
京都市会の9月市会が9月21日に開会されました。会期は11月2日までとなっており、前年度の決算が中心に審議されます。 令和3年度は前年に制定されました「行財政改革案」に基づいて予算が組まれた初年度であり、その事業効果や市民への影響などについて確認して決算を認定するかどうかを判断することになります。この「行財政改革案」においては、京都市が「財政再建団体」に陥る可能性があるとして、市民への財政再建への協力をお願いされ、様々に市民負担が増えることについての理解を求めた経緯があります。しかし、8月に令和3年度の決算数字が固まった時点で、「財政再建団体」転落の危機を克服できるといった趣旨の発言が門川市長からなされました。こんな短期的に危機を乗り切れたという事は、大変ありがたいことであり、市民の皆様のご理解とご協力に感謝したいと思います。 ただ、もう一方で、こんな短期間で「財政再建団体」転落の危機を克服できたというのは、本当に短期的にリスクがそれだけ高かったのかどうか、京都市の判断に問題があったのではないかとも感じるのです。このことは中長期的に京都市財政が安定していることを意味しているものではなく、私は短期的にはそこまでのリスクは無かったものの、中長期的なリスクは抱え続けていると考えている立場です。それだけに、まずは令和3年度の決算審議をする上では、短期的リスクに対する評価を検証する必要があると思っています。一例をあげると、今回、「財政再建団体」転落の危機を克服できた収支改善の要因として、税収の上振れが挙げられています。住民税法人分と固定資産税が見込みよりも多かったのです。しかし、住民税法人分は予てから上位20社が8割を担っていると言われてきた自治体であり、その上位20社の中にはコロナ禍であっても最高益を計上した企業が多く含まれています。京都市は企業ヒヤリングも行っており、住民税法人分の増額は一定の範囲で見込めていたはずです。また、固定資産税につきましても、コロナ禍でありながら、ラグジュアリーホテルの建設ラッシュは続いていたことから、路線価は土地の売買成立により下がっていませんでしたし、グレードの高い建物が建設されたことから固定資産税評価額が増える傾向にあった事も間違いありません。その数字をどこまで正確に見積もることができるかが行政手腕の見せ所であり、この結果を踏まえた上で、「行財政改革案」の議論をすべきであったと思っており、「財政再建団体」転落危機の発信を短期的な視点で行うべきではなかったと思っています。その意味でも、この点は決算議会の中でしっかりと議論していただきたいと考えている次第です。 しかし、中長期的な視点で考えると、人口減少社会が今後ますます進んでいきます。国の機関による推計では2040年に京都市人口は128万人となり、2020年から13.2%減少すると推定値が出されています。2020年の国勢調査では20代の若者が19万人いましたが、0歳から9歳の子どもは99000人しかいません。つまり、2040年の20代の若者は10万人前後しか居ないことになってしまいます。それだけ若い世代は大幅に減少する状況に京都市はあるのです。だからこそ今から財政のスリム化を考えなくては「財政再建団体」に転落する恐れもあり得るのです。目先の問題ではなく、近い将来の課題として認識していただき市民の皆様の協力を得なくてはなりません。そのためには市民からの信頼を失ってはならないのです。この認識に立った市政運営が進められるよう、議会での議論を期待したいと思います。
北白川天神宮高盛御供の献饌
北白川天神宮では秋季大祭の還幸祭の1週間前に氏子によりつくられた高盛御供を神饌として神様に献饌します。北白川では「鉾」が宮座に当たりますが、元々は3つある「鉾」が各々高盛をつくりあげて献饌してきたのですが、昭和38年から伝統文化保存会が代わってつくりあげ献饌しています。しかしコロナ禍の2年間については、高盛御供も行われず、今年は3年振りに行うこととなり、取り組ませていただきました。 近年10月第2日曜日に還幸祭が行われるため、第1日曜日に献饌が行われています。そのため、今年は10月1日の午前中から下準備を行い、20時から高盛御供づくりに取組み、そして一晩掛けてつくりあげ、翌2日8:00からの献饌神事に臨みました。なお、この高盛御供の献饌が他の神社での献饌と違うのは、神饌が三角錐の形状をしていること、そして、神様に献饌するのが女性であることです。また献饌する女性は頭上に神饌を掲げて運びます。こうした独特な神事でもあり、取材も多く、色々な機会に取り上げていただけています。しかし、食材の調達が困難になるなど、継続への課題も出てきています。これまで続いてきたこの独特な伝統行事を絶やすことなく続けていくことは大変ではありますが、皆様のご理解とご協力の下で何としても続けていきたいと考えています。
学区民運動会等の開催
例年左京区では、9月中旬より1か月間に渡り、毎週何処かの学区で運動会が開催されてきました。それがこのコロナ禍により2年連続で全て中止となってきました。しかし、今年はまだまだ一部ではありますが開催されるようになってきました。 今年の皮切りは9月17日の鞍馬学区であり、25日には広河原学区と八桝学区、10月2日には静原学区と浄楽学区、そして9日は養正学区、葵学区、修学院学区、松ヶ崎学区、市原野学区、久多学区、30日に八瀬学区で実施、予定をされています。さすがに、コロナ禍でもあり通常開催を考えているのは修学院学区のみで、他の学区ではミニ運動会であったり、クイズを絡めたりと工夫をされての開催となっています。しかし、私の住まいする北白川学区をはじめ、約半数の学区では今年も中止となってしまいました。選手集めの難しさや、応援ブースなどの密状態解消の難しさが要因となっています。各学区にとって最大の行事でありますし、コミュニティ存続の観点からも重要な地域行事です。来年こそは全学区での開催となりますことを念じています。