新・おんづか功活動報告
「都市計画の見直し」について考える
京都市では2007年に新景観政策を実施し、これにより高さ規制、デザイン規制、屋外広告物規制がなされるようになりました。 この高さ規制により、市域のほとんどが20m以下の建設しか認められなくなり、ホテルの建設需要が旺盛であったことも影響して、路線価はコロナ禍においてもほとんど下がらない状況となっていました。さらに市境エリアでは、高さ規制のある京都市と規制のない宇治市や向日市などではマンションの階数や戸数に大きく違いが生じるようになっており、京都市域のマンション価格は宇治市や向日市の価格よりも高くなっていました。こうした事が要因ともなり、京都市内での住宅供給価格は高額化しており、若年層の周辺自治体への転出にもつながったと考えられています。つまりこのことも、人口減少問題の一要因になったと言えるのです。 この市境エリアでの隣接自治体との都市計画における整合性の問題は以前か言われており、私が現職時代から市長要望を通じて、新景観政策の見直しを求めてきた経緯がありました。そのことが、今回やっと手を付けられるようになったと、喜ばしく思っている反面、大型の開発が終わってからの事であり、遅きに失したとも言えなくもないとも思うところです。 ところで、今回の「都市計画の見直し」ですが、大きく4つの柱があります。 ①京都駅周辺での新たな拠点づくりのための規制緩和 ②アクセス性の高い市内周辺部にある鉄道駅近傍の規制緩和、 ③市境エリアにおける隣接市町との一体的・連続的なまちづくりを可能にするための規制緩和 ④工業地域における物流倉庫建設を推進するための規制緩和、 となります。具体的には京都駅南部、梅小路京都西駅周辺、らくなん新都、竹田駅、外環状線(山科~六地蔵)沿道、西院駅、西大路駅、西京極駅、向日町駅、桂川駅、洛西口駅、淀駅の周辺が該当します。 かつて、五条通以北は保全、以南は開発と言われ、令和3年からは「保全・再生・創造」と地域を分けてきました。私たちが住む左京区はこれまでから保全地域であり、今回の「都市計画の見直し」には該当いたしません。しかし、今回の見直しエリアとは違う魅力を多く抱えている土地であることから、居住希望者はまだまだ多くおられます。自然あふれた地域で子育てを考えておられる若年層も多くおられます。その意味では、今後、左京区北部につきましても都市計画の見直しを図り、ここについても、転入しやすい状況をつくりだすことが必要と思われます。 2007年にスタートを切った新景観政策。進化する条例とも言われてきました。当然の事ながら、地域性を無視した開発等が起きてはなりません。しかしながら、人が住まなくなってしまっては都市計画の意味は成しません。京都市に住みたい方には多様なニーズがあります。また、土地の所有者には様々な制約があります。これらをうまくマッチングさせていくのは自治体の仕事だと思います。その意味でも必要な改正を行いながら、住みやすい、住み続けたいと思えるまちづくりを実現していかなくてはなりません。そのためにも、私は引き続き提案型の政治家として活動してまいります。
北白川学区の地域活動も活発に
現在、北白川学区では色々な役割を担わせていただいており、体育振興会副会長、自主防災会副会長(10年間会長も務めさせていただきました)、伝統文化保存会副会長、平安講社副代表、愛郷会参与などです。この秋になって、こうした団体も本格的に動き出しました。 先月号にも書きましたが10月22日には「時代祭」行列に参列し、30日には「北白川敬老の会」で司会を担当しました。そして11月に入ると1日には「避難所運営に係る意見交換会」に出席し、19日には北白川学区総合防災訓練を開催し「かまどベンチ」の使い方を指導、夜には体育振興会の愛好者の集いの運営責任者として参加。翌20日には体育振興会のハイキングにも参加しました。 まだまだ、コロナ禍と言うこともあり、規模は縮小しての開催となっていますが、何れも参加された方々は喜んでいただけています。 今年も残すところ1ヶ月を切りました。来年こそは、多くの皆さんと地域活動にしっかり励み、その喜びを分かち合えるような一年になることを期待したいと思います。
「関西ラオス友好協会」役員改選
2011年に発足した「関西ラオス友好協会」。 発足以来、ラオス人民民主共和国から京都市動物園にアジア象4頭の寄贈を受けることにも尽力し、その後は「ゾウの恩返しプロジェクト」、京都市と首都ビエンチャン特別市とのパートナーシティ広報への協力、ダム決壊被災者への支援金づくりを目的とした映画上映会、そしてアジアゾウの寄贈を受けたサイニャブリ県との交流を目的とした「ゾウ祭り」への参加など、ラオスと京都を中心とした関西エリアの交流に取り組んでまいりました。 本年は発足10周年の記念イベントも企画をしていましたが、やはりコロナの影響により見送らざるを得ず、ここ2年間については十分な活動もできないままに終わることとなりました。 私は本会の3代目会長を6年間務めさせていただきましたが、ここからは新たなフェーズとして、民間交流のみならず事業者間交流も目指していくこととなり、11月18日の定期大会をもって新たに立木貞明さんを会長に迎え入れ、再出発することとなりました。この間、ご理解いただき、ご支援いただきました皆様に感謝申し上げます。私はこの後も、留学生を中心とした民間交流の推進などを副会長として担当させていただくことになります。引き続き、皆様の本会へのご理解とご支援、そしてラオス人民民主共和国へのご理解を心からお願い致します。