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新・おんづか功活動報告

自然災害の脅威に向き合う

1月の自然災害は?と問われれば一番に挙げられるのが1995年1月17日に起きた「阪神淡路大震災」だと思います。当時はあの阪神高速道路が横転するなど考えたこともありませんでしたので、横転している現場に立った時にこの巨大な構造物を倒してしまう自然の力に震えが来たことを覚えています。しかし、あれから28年の月日が経過し、経験していない世代もかなり増えてきました。毎年1月中旬になりますと、マスコミにより阪神淡路大震災が取り上げられ、風化させない取組みが続いていることを評価しています。この阪神淡路大震災こそが私にとっては、政治を志すきっかけとなった出来事でした。 その阪神大震災から16年後の2011年3月11日、また私たちの想像をはるかに超える自然災害が発生しました。それが東日本大震災です。この時は京都市会が開会中であり、私は議員団室で会議に出席している時にゆったりとした揺れを感じたのです。その後、テレビに流れる津波の映像は、これまでに私が目にしてきた映像をはるかにしのぐものであり、阪神淡路大震災の時と同様に、自然の力への無力感を感じたのでした。 このように1月と3月に、忘れてはならない自然災害を2度も経験してきただけに、これらを対岸の火事とすることなく、しっかりとした備えをしていかなくてはならないと考えています。 その上で、今、私たちが備えなければならない自然災害と言えば、花折断層であり、東南海トラフ地震となります。京都市では2003年に京都市に大きな影響を及ぼす地震の被害想定を公表しています。それによりますと、花折断層による地震の発災確立は30年間で0.7%、50年間で1%と想定されており、2023年を迎えた今となっては、より1%に近くなってきているのです。損害保険会社が車同士の事故の確率を0.8%程度として保険料を算出していることを考えると、決して軽視をしてはならないのです。ただそれ以上に考えなくてはならないのが東南海トラフを起因とする地震なのです。この東南海トラフ地震の研究者である鎌田浩毅元京都大学名誉教授によりますと、この東南海トラフ地震は2035年+―5年の間に70%以上の確率で地震が発生すると言われているのです。つまり、今から7年後から17年後までに発生する確率が70%を超えているのです。マグニチュードは最大9.1とも言われており、津波は太平洋沿岸都市にとどまることなく、大阪市を水没させ、高槻市まで津波が押し寄せる可能性もあるとのことです。それほどの大地震が近々起こりえる状況にあることを私たちは再認識しなくてはならないのです。その上で、京都市にはどのような影響があるのかを自分事として考える必要があります。鎌田教授によりますと京都市内の地震規模は震度6前後とのことであり、花折断層地震とは違って壊滅的な影響を受ける地震とはならないと考えられています。しかし、阪神淡路大震災以降、家具の転倒などによる被害は多発しており、少なくとも壊滅的な被害とはならない京都市において、私たちはより減災になる取り組みを常日頃から行うことで、まずは自助、自らの命を守ることに取り組まなくてはならないと考えています。そのためには各家庭において家具の転倒防止の取組みを進めていただくと共に、災害伝言ダイヤルなど家族が連絡を取り合えるようにしていただくことが必要となります。どうぞこの機会に自分事として災害を見つめ直してください。

節分の神事に出席

左京区で節分と言えば吉田神社と言われるくらい、多くの方が参拝されます。私も毎年、前年のお札などを納めさせていただき、お参りさせていただいています。ところで、吉田神社では2月2日の朝の節分前日祭を皮切りに、疫神祭、追儺式が行われ、当日の当日祭、火炉祭、翌4日には節分後日祭が行われていきます。今年は吉田神社の役員でおられる鈴木マサホ前市会議員のお口添えで、この節分祭の最初の神事である節分前日祭に前原誠司衆議院議員とともに参列させていただきました。節分前日祭では本殿での神事に続き、大元宮の神事と続き、これだけで1時間を超える神事となります。この神事があって初めて節分祭が成り立つのです。これまでは「吉田神社の節分」と単なる節分行事として捉えてしまっていた節分祭を、今回、改めて神事として受け止めるとともに、神事の奥深さを知る機会となりました。 また、節分当日には地元の氏神様である北白川天神宮の節分祭にも参列しました。吉田神社の火炉祭のような規模ではありませんが、事前に申し込まれた「ひとがた」を焼いて厄払いをします。氏神様として地域の安寧を祈願する厳かさを感じる節分祭でした。

左京区総合防災訓練に参加

例年実施されている左京区総合防災訓練ですが、この間規模を縮小して実施されてきました。今年も規模は縮小しつつ、2月11日に市原野小学校で災害時の避難所対応と福祉避難所利用のプロセスについて、わかりやすいように区役所の職員さんが実演による説明をされていました。 ところで、皆さんは福祉避難所を御存じでしょうか?福祉避難所とは一般の避難所では避難生活が困難な要配慮者が避難する施設です。避難所の環境はかなり改善されてきましたが、どうしても高齢者や障がいのある方には一時的とはいえ生活できる環境とは言い難い状況にあるのは間違いありません。そのために福祉施設などを福祉避難所として契約し、受け入れることをお願いしています。ちなみに左京区では32か所と契約がされています。しかし、受け入れ枠も少ないことから、福祉避難所の受入れについては、保健師等の所見に基づき決定されることになります。そのために、全ての人が一度は避難所に避難をし、その上で、避難所運営者(地域の方)と区役所が連絡を取り、対象者が保健師等の診断をうけた結果をもって判断されることになります。この流れが一般的にはわかっていないため、熊本地震では福祉避難所が開所できなかった事例もあるようです。 こうした機会を通じてしっかりとした備えを行わなくてはなりません。

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