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新・おんづか功活動報告

混乱するワクチン接種

京都市では65歳以上の方に対するワクチン接種券の送付を開始したのが4月19日であり、あれから2ヶ月半が経過しようとしています。当初から、ワクチンの輸入量や時期が確定しないため、国は直前まで自治体に供給計画を示めすことがなく、自治体としてはワクチン接種体制をなかなか築けない状況にありました。京都市も同様な状況の中、4月26日から接種予約を開始し、個人接種が5月10日から、集団接種が5月29日から行うように進められていました。しかし、個人接種では医療機関の公表が見送られたことによる混乱、集団接種については受付窓口を増強したにもかかわらず対応しきれず、先着順から登録制度への変更と、住民にとってはますますワクチン接種への不安と不満が高まる状況となってしまったのです。しかし、医療関係者等のご協力により、スタートが遅いと言われた京都市でしたが、65歳以上の高齢者へのワクチン接種の実績は順調に推移しており、6月29日時点では、一回目接種率は62.80%(全国平均60.26%)、二回目接種率は33.54%(26.46%)と全国平均を上回るペースで接種が進んでいます。これからは64歳以下の方も対象にできる状況になったとして、接種券の送付を前倒しで行い、集団接種会場に国立京都国際会館、KBSホールを加えた他、京都府医師会による「京あんしん予防システム」も稼働させて、掛かり付け医のいない人の接種を広く受ける体制をつくるなど、新たな接種体制で進めていく予定でした。 ところが、この矢先に、ワクチン供給量を削減する通達が各自治体に送られることになりました。これによると京都市にはファイザー製ワクチンがこれまでの半分程度、モデルナ製ワクチンは7月12日以降の供給量が示されない内容であり、新たな接種会場については延期の検討、医療機関では受付中止とともにキャンセルまでお願いしなくてはならなくなってしまったのです。残念ながら、このことは、日本中で行政への不満を高めるものとなっています。 この原因は何でしょうか?これは政府のご都合主義の結果であるとしか思えません。「7月末をめどに高齢者の2回接種を終えたい」、「全国で1日100万回の接種を目指す」、「10月から11月にかけて、必要な国民、希望する方全てを終えたい」、等々の菅総理の発言に併せて、自治体は体制整備を強いられてきました。その一方で、国が独自に新たな接種体制(大規模接種会場・職域接種)を構築し、全体を把握することなく進めてきたことにより、ワクチン供給量と接種体制に齟齬が生じ、ワクチン供給量を変えなくては不足する事態が起きているのです。政府が「木を見て森を見ず」では行政への不信感は募るばかりです。 私自身、この間、色々な方から相談を受けて、できるだけのお手伝いをさせていただきました。「新・おんづか功活動報告」の臨時号も6回発行し、ワクチン接種情報を提供させていただきました。しかし、今の立場でできることには限界もあり、大変歯がゆい思いをしているのも事実です。この経験を無駄にすることなく、災害時への備えに向き合ってきた私だからこそ、市民の先頭に立って、市民を守るための行政運営となるように取り組ませていただきます。

教育ITソリューションEXPO視察

コロナ禍で最も進みつつある政策は「GIGAスクール構想」だと思います。これは2019年12月に文部科学省が打ち出した構想で、「1人1台の端末と高速通信環境の整備を行い、多様な子どもたちを誰一人取り残すことなく、公平に個別最適化された創造性を育む教育を学校現場で実現する」とした構想です。これが打ち出された直後から、日本社会は新型コロナウイルス感染症の影響を受けはじめ、学校の一斉休校などにより、登校しての授業ができない状況になったことが追い風となり、環境整備がほぼ整ったことから、今、学校の授業風景が変わりつつあります。 また、以前から教育課題として取り上げられてきたのが創造性の育みであり、それを身につけるために取り入れられてきたのが「プログラミング教育」であり、「STEAM教育(9号にも記載)」です。 今回視察しました「教育ITソリューションEXPO」では、「GIGAスクール構想」「プログラム教育」「STEAM教育」に関する商品の説明や、専門家による講演を受けることができました。行政よりも一歩進んでいるのが民間であり、また専門家の皆さんです。今回の視察において、これからの教育の方向性を確認できたとともに、京都市の子どもたちへの教育の進め方についても考える機会となりました。

避難所開設

令和3年7月3日(土)の午前、熱海市における大規模な土砂崩落が発生し、人命を失う惨事が起きました。このことは全国ニュースでも連日取り上げられ、多くの皆さんが承知しておられます。しかし、同じ3日の未明に、京都市内も豪雨に見舞われ、左京区や北区では避難所が開設されるまでの危険な状況が発生していたことは意外に知られていませんでした。私の住む北白川学区においては警戒レベル3に達したとして午前3時25分に避難所を開設いたしました。避難者は3名おられましたが、その後雨も上がり、避難者も自宅に戻られたことから、10時26分に避難情報が解除され、11時過ぎには閉所しました。今回から、市の職員が一人常駐され、6時には規模を縮小するとして、その方だけ残して地域の運営者は自宅待機となり、地域住民の負担軽減が図られました。左京区では5月21日にも豪雨により複数の避難所が開設されており、毎年のように開設を迫られる避難所の運営のあり方について多くの意見が寄せられていました。今回はそうした声が活かされる形での運営となり、地域と行政の連携が進みつつあることを実感致しました。一方で、避難者のハザードマップに関する認識が薄いことも明らかになっています。皆さん、是非、この機会にご確認いただき、防災意識を高めるようにお努め下さい。

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